年の瀬の大掃除、日本では恒例ですが、大掃除でケガをしたり、疲れ切って寝正月になってしまったりすることが時にあります。
大掃除は日々の掃除と時に行う中掃除があってはじめて成り立ちます。日々の掃除がおろそかで、時の中掃除ができていないと、暮れの数日だけの大掃除では家の中はキレイになりません。
ひるがえって、私たちの体も同じです。日々の食事と生活が秩序正しいものであれば、時に風邪をひいても治りが早く、かえって風邪の効用があって、ひく前よりも元気になります。風邪は万病の元といわれますが、これは日々の食と生活が無秩序の人に当てはまる言葉であって、日々の食と生活が秩序正しい人には風邪は厄落としそのものです。
ですから、日々の食と生活に秩序のある人には特別、断食や半断食は必要ないのです。断食や半断食が必要な人は、日々の身心への掃除が十分でなく、過去からの毒素の蓄積が多く、掃除が追いつかない人に重要な意味を持つのです。あるいは、何か自分への満足感が薄く、いわゆる自己肯定感が弱く、自己否定感の強い人には、人生革命の一歩としてはとても大きな一歩になるものです。
人生の大掃除というものは、毎年あるものではなく、メグリあわせによって、人さまざまに突然引き起こされるものです。病であったり、事故であったり、事件であったり、人によりそれぞれです。これらの人生の大掃除を乗り切っていくには、やはり日々の秩序正しい食と生活が基礎となります。その上で、年に一度、あるいは病を抱えている人であれば年に数回、断食や半断食の中掃除をしておくと、しっかりと大掃除を乗り越えて、人生が晴れて、運が開けてくるものです。