漫画ちびまる子ちゃんの作者、さくらももこさんがお亡くなりになりました。享年53。死因は乳がんだったようです。
ちびまる子ちゃんはサザエさんに次ぐ国民的アニメです。老若男女、多くの人が知っている日本の代表的アニメのひとつと言っていいでしょう。それも、庶民感覚がリアルで、日本人の平均的な生活を面白おかしく描いています。時にシニカルに、冷笑の中に温かみのあるタッチが特徴のアニメです。その作者のさくらももこさんが乳がんで亡くなったというのは、ある意味において、日本人が普通に生活していると誰でもガンに罹るということを暗に示しているような気がしてならないのです。
ガンは日本人の死因の第一位です。二人に一人がガンになると言われています。現代は日本人の国民病がガンと言ってもいいでしょう。
さくらももこさんは1965年生まれ。昭和40年の生まれですから、高度経済成長が加速度的に進む時期に幼少期を過ごしています。ちびまる子ちゃんはさくらももこさんの子ども時代を投影して描かれていると云われます。高度経済成長期は庶民の生活、衣食住すべてにおいて、化学物質がものすごい勢いで入り出した時代でもあります。食においては欧米化した食生活が庶民のものとなっていくのはあまりに有名ですが、欧米化の食生活を下支えしたのが畜産業です。一般的な畜産業は、成長ホルモン剤や抗生物質などの化学物質がなくては成立しない農業なのです。ホルモン剤や抗生物質などの化学物質がなくては、安易に肉食はできないのです。
必然、それらの食から私たちの体に化学物質も取り込まれます。実はガンという病は、これらの化学物質を排泄しようという体の浄化作用として表出していると、自然医学では考えているのです。ガンが私たちの体を蝕もうとしているのではなく、からだを浄化しようとしてくれているのがガンなのです。ですから、死因の第一がガンになっていますが、ガンそのもので人は死ぬのではありません。ガンの排毒症状に私たちの体力がついていかずに、多臓器不全になって人は死んでいくのです。
ガンの排毒症状をうまく乗り切り、高度経済成長期以前の日本人が持っていた体の細胞を身に着けたならば、末期がんであっても、がんを克服することができるのです。
ガンは体質改善を私たちに警告する自然治癒力そのものであるのです。社会や文明を大きく見れば、ガンは人類に生き方革命を促す、自然からの警鐘とも云っていいでしょう。私たちはガンを目前として生き方そのものが問われているのです。
これからさらに有名人のガンによる死が公然となってきます。
人類の気づきにはある到達点があります。多くの人がガンと食、ガンと生き方に共通点を見出し、ガンと肉食、ガンと化学物質に焦点が当たるようになれば、そこから社会は少しずつ変化していきます。むしろ、すでに社会は変化のただなかにあります。
さくらももこさんのご冥福をお祈り申し上げるとともに、日本人の庶民生活の延長上にガンがあるという事実を認識し、社会がよりよく変化していく決意を改めて強くしたさくらももこさんの死であったことをお伝えしたいのです。