インフルエンザが流行っているようだ。悪寒から始まって、発熱、咳がなかなか良くならないという相談が暮れからとても多い。コロナの最中は、多くの人が風邪に氣をつけて、外出も控えめにしていたので、流行性感冒はコロナ流行時であっても少なかった。コロナがあけて人の動きが活性化したというのも、インフルエンザを流行らせている要因かもしれない。とはいえ、コロナの時も言っていたが、ウイルスは人がいなければ生きていけない存在だから、インフルエンザウイルスであっても、人を弱らせて死に至らしめるものではない。体とウイルスの調和反応が、いわゆる風邪であるから、症状に沿って自然な手当てをしていけばそれで大丈夫。無理な解熱や咳止めは必要ない。
悪寒を感じたら、大根湯を飲んだらいい。大根おろし、生姜おろし、好みで醤油を入れて、三年番茶やしいたけスープ(干し椎茸を煮だしたスープ)を注ぐだけで出来る。大根と生姜の簡単なスープで体のデトックスができる。
昨年の暮れから風邪をひいている人たちを見ていると、ひとつ共通していることがある。運動不足で冷えがあり、お米や漬物をあまり食べていない人がとても多い。今回の風邪に限ったことでなく、風邪体質の人に、そのような傾向がある。よく動き、お米のごはんに漬物をよく食べる人は風邪知らず、である。
私は「雑用という名のトレーニング」と称して、暇さえあれば雑用をこなして体を動かす。ジムに行かずとも、日常の生活の中で体を鍛えることは十分できる。一見すると面倒な雑用も、体を動かして免疫力を高めるトレーニングであれば、こんな有り難いことはない。
世の中の本当のことは、ドコニモあり、ダレデモそれをつかむことができる。観察し咀嚼することで私たちは判断力を高めることができる。特別な能力を有しない限り、真実を知ることができないなんていうことは、ない。自然界にそんなケチな根性は一切ない。自然を観察し、自然に生きることで私たちは健康で自由に、そして平和に生きていくことができる。シンプルイズベスト。
簡素な生活の中にこそ本質がある。行き詰ったり、悩んだり、病気や不幸が訪れたら、簡素な生活に戻ることである。
今年はどんな年になるか、楽しみである。米国では大統領が変わり、政策も大きく転換されるだろう。軍事も医療も大きな変化があると思う。世界の紛争も一氣に収束するかもしれない。コロナワクチンもネガティブな情報が沢山出てきて、ワクチンをきっかけにガラッと自然な生き方が見直されるかもしれない。
情報が一瞬で地球の裏側にまで飛んでしまう時代、私たちは判断力さえそれなりにあれば、ダレからも支配されずに自由に生きていくことができるはずである。グローバルな視点でものをみて、ローカルに地に足をつけて生きていく、これがこれからの自由な生き方のスタンダードになるような氣がする。地球も一物全体であるから、一物全体な視点で、身土不二という地に足をつけた生き方がグローバルスタンダードになるように努めることがマクロビオティック運動ではないかと思う。
支配しようとか、コントロールしようとか、そんな無理なことは続かない。支配する側も、される側も、疲れてしまう。ただ自然に生きていく、こんな楽しいことはない。Let it be、あるがままに生きていくことは無上の喜びである。そのためには、一物全体、身土不二、そして陰陽調和な生き方・考え方は基本になるだろう。
マクロビオティックはどんな宗教の人も、企業の人も、女性も男性も、老いも若きも、ダレもが実践できるものである。そんなマクロビオティックを普及する人たちを一人でも多く輩出したいとも思う。今年も一歩一歩、コツコツと歩んでいきたい。
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
3月9日(日)21:00~(日本時間)ホセ・ルイスさん(アルゼンチンの食養指導家)と対談講演(オンライン・録画視聴可)をします。ご興味ある方は私のFacebookからご覧ください。